豚毛ブラシの魅力

今月のマストバイとしておすすめしたいのが「豚毛ブラシ」です。靴磨きが好きな方なら必ず持っている定番のブラシですが、改めてどうやって使うのか?どんな魅力があるのか?をご紹介します。

靴磨きをするには3種類の毛のブラシを使います。まずは工程順にご紹介します。

馬毛ブラシ:埃を払う時に使用。
豚毛ブラシ:クリームを馴染ませるのに使用。
山羊毛ブラシ:艶出し時に使用。

それぞれの毛が持つ特徴を活かした使用方法になりますが、豚毛ブラシはその硬くてハリのある毛質から、靴クリームを馴染ませるのに最適です。

クリームを革に馴染ませる上で、塗ったクリームが革に浸透するようにしっかりブラッシングをするのですが、馬毛や山羊毛ではコシが弱くて革への浸透をさせることが難しく、豚毛の硬さとハリがあってはじめてしっかりと馴染ませることができるのです。

その時にしっかり力を入れてブラッシングします。イメージは革を刺激してふっくらさせるように行います。特に履きジワ部分にはシワの方向に沿ってブラッシングをするとシワの中までクリームを入れることができるので効果覿面です。

江戸屋さんで作っていただいているBrift Hブラシはハンドメイド。手植えなので毛の量と植え込みがしっかりしています。そのため私たちプロが毎日使ってもこの写真のように毛が抜けることがなくしっかり摩耗していきます。安価なものですと毛が絡まってダメになってしまったり、歯ブラシのように毛先が広がっていってしまうのですが、そういったことはありません。

クリームを馴染ませる用のブラシなので、できれば靴の色毎にお持ちいただけたらと思います。よほどカラフルな靴が好きとかでなければ、大体3〜4本もあれば十分だと思います。黒、濃い茶色、明るい茶色、その他の色というようなイメージでしょうか。

またブラシのお手入れについてですが、豚毛ブラシはクリームが毛につくので、クリームが残ったまま長期間放置してしまうと、次に使う時、毛についたクリームが固まって最初固くて使いにくい。ということになってしまいがちです。

使い終わったら新聞紙や布などをブラッシングし、毛に付着したクリームをなるべく取っておきましょう。時々「ブラシを水で洗っても良いですか?」と聞かれることがありますが、それはおすすめいたしません。

ハンドルの木の部分が濡れると木が変形してしまい蓋とのずれが出てしまったりして壊れてしまうことがあります。せっかくの一生物レベルのブラシが一度の水洗いでダメになってしまうかもしれないので、水洗いはしないようお願いいたします。

せっかく買うなら最高品質のものを。江戸屋謹製Brift Hブラシをぜひお使いいただけたら幸いです。

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¥9,900 JPY