「Brift H製品通信」Brift H特注の江戸屋ブラシ
Brift H創業者の長谷川が求めた究極の靴ブラシが江戸屋の手植え小判型ブラシです。江戸屋は1718年創業の老舗で、将軍家から「江戸屋」の屋号を賜りました。今回はBrift H特注品と通常品の違いについてご紹介します。
Brift H創業時よりオリジナルブラシを手掛けてくださっている江戸屋さん。享保三年(1718年)創業、七代将軍家継の時代に初代利兵衛さんが将軍家お抱えの「刷毛師」に任じられ、享保三年に将軍家より「江戸屋」の屋号を与えられたという超老舗です。
最高の靴ブラシを作ってもらおうとBrift H創業者の長谷川が求め彷徨い辿り着いた究極のブラシが江戸屋の手植え小判型ブラシでした。手植えブラシが故に生産数が限られており、毎月1日に平均40本ほど販売をしております。今回はBrift H特注は何が通常の江戸屋製品と違うのかをお話しいたします。
江戸屋ブラシとの出会いについてはこちらの記事をご覧ください。
1、オリジナルハンドル
まずはハンドル部分がオリジナル仕様になっています。一度無垢の状態でBrift Hのラボである大磯に送ってもらい、一つ一つオイルを染み込ませワックスで磨き上げます。通常の江戸屋製品はニスで仕上げており、それもとても美しいのですが、我々は靴ブラシも革靴同様育ててもらいたいという想いから、味わいの増すようにオイルとワックスの仕上げにしています。
2、真鍮プレート
昔はロゴの焼印を押していましたが現在は真鍮のロゴプレートを埋め込み、接着をしています。エイジングが楽しめる金属である真鍮を選んでいるのも使い込むごとにブラシの味わいを増すためです。
3、より強度が高くなる仕様
我々プロが毎日使っても毛が抜けないように通常のテグスではなく、鉄線に変えてより強靭にしております。毛を束ねて一穴一穴に植え込んでいくのが手植えブラシの特徴ですが、その際に使用するテグスが鉄線になることでより強く植え込めます。この仕様に関しては毛が抜けやすい山羊毛ブラシに適用しています。
17年前の話ですが、特注をお願いする時に形状なども変えようと色々と試作も作って頂きました。ただ結局、昔からある小判型のサイズ感や厚み、角の取れた握り心地は素晴らしく、改良の余地がなかったのでそのままを使用しています。
「たかが靴ブラシ、されど靴ブラシ。」Brift Hの感性とこだわりの詰まった世界最高峰の靴ブラシ。最高の道具は裏切りませんのでぜひ手に取っていただけますと幸いです。