「Brift H 製品通信」不動のロングセラー 磨き布
卯年の本年は飛躍の年。販売開始から15年間で3万枚以上売り上げている、Brift Hが飛躍出来たキッカケになった製品「磨き布」をご紹介します。
明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました、心より御礼申し上げます。本年も、更なる靴磨き文化の発展に努めて参りますので、より一層のご支援、お引立てを賜りますようお願い申し上げます。皆様のご健康とご多幸をお祈りしつつ本年も宜しくお願い申し上げます!
卯年の本年は“飛躍の年”と呼ばれているようですね。しっかりと跳ねるためにも足元固めをキチンとしたいものです。今回は弊社にとって飛躍出来たキッカケになった製品をご紹介いたします。
それはずばりBrift Hで不動のロングセラーである“磨き布”です。通称赤ネルと呼ばれておりますが、私にとっては故アントニオ猪木氏の首から掛けている真っ赤なタオルを連想させ、指に巻いているだけで闘魂を燃やして靴磨きは出来るなくてならない道具です。
Brift Hを創業してから販売をはじめ15年間で3万枚以上を売り上げております。Brift Hと言えば赤ネルというイメージの方も多いのではないでしょうか。私たちを飛躍させてくれた最も大切な製品なのです。
よくお客様から「なぜ赤ネルなの?」と聞かれることがありますが、理由はかれこれBrift Hを創業する前のことになります。雑誌の取材などで手元の写真が多く誰が磨いているか一目して分かるように出来ないかなと考えて赤ネルを使いだしたのがキッカケです。
それが今やトレードマークとなり16年程赤ネルを使用して靴を磨いています。また私は結構ゲンをかつぐタイプでもあり、磨き布の赤ネルと汚れ落としの白布で紅白になるのでめでたいな~というのも理由の一つです。というのもあり新年早々この製品のご紹介もしています。
最初は某生地屋さんでありものの赤ネルをカットして使用しておりましたが、ある晒染工場の方との出会いをキッカケに2016年よりBrift Hオリジナル赤ネルを作れるようになりまして今は完全オリジナル仕様として製造販売しております。
ではBrift Hの磨き布は何が違うのか?という点ですが、簡潔に申し上げますと「鏡面磨きが簡単にできるようになる」仕様にしています。
まずはじめは白いネル生地をオリジナルの赤に染めるところから始まりますが、そのあとに通常ですと柔軟剤で柔らかく仕上げたり、乾燥の際もふんわり仕上げるような方法もあるのですが、Brift H磨き布は“柔軟剤なし”の“サクション乾燥”という毛羽たちを極力抑えてギチッと固い生地感に仕上げにしています。
これは磨く人によって少し感覚が違うので強くは言えませんが、自分なりに靴磨きに従事してきて感じるのは起毛が強いネル生地は毛羽たちが強く、「最終的に光沢が強く出てこない」という点と起毛が強いと早めに毛玉になるために「すぐに使えなくなってしまう」というのがあります。なので洗いこんだネルシャツのような目が詰まったネルに仕上げ頂いています。
そしてカットは8㎝×50㎝という短冊状にカットしています。これに関しては指に巻き付けて隅々まで使えるように工夫していった結果このゴールデンサイズになりました。
弊社がこのような短冊状の布を販売するまでは世の中にはハンカチやバンダナのような正方形の磨き布が一般的でした。それはそれで使いやすい方もいらっしゃるとは思いますが、私たち靴磨き職人が毎日長時間磨き続けるには磨き布を指にしっかりホールドさせる必要があり、正方形では指で掴んでいなければいけないので疲れてしまう。それを解消するために考えた末この形になりました。
今では一般的な靴磨き用の布はこの形になっていますが、弊社が元祖なんです。エッヘン。
最後にこちらの磨き布は両面使えますのでキチンと使い切れば一枚で10足分は鏡面磨きに使えます。その際に指に巻く方法をマスターして頂くとより楽しい靴磨きライフが送れるのでぜひこちらの動画 で布の巻き方をご覧いただけますと幸いです。
まだ使ったことがないという方はぜひ騙されたと思って使ってみてください。きっと今まで以上の光沢を靴に与えることが出来るはずです。