「THE CLEANER」ミラクリについて

Brift Hが自信を持ってお勧めする靴磨きラバーの必須アイテム、通称ミラクリ。靴以外にレザーアイテム全般の汚れ落としにもご使用頂けるミラクルな優れものなのです。

ヨーロッパから入ってきた革靴の文化ですが、今や日本は世界最高峰の革靴大国となっています。こんな未来を坂本龍馬でも想像つかなかったのではないでしょうか。

海外で修行した靴職人や国内で靴作りを学んだ靴職人が注文靴店を開き、その数は世界屈指の多さで素晴らしい腕前を持った靴職人ばかりです。またそれを直す靴修理職人も世界屈指の技術を誇りオリジナル状態に戻す緻密な修理など日本人としての特性を活かした修理は間違いなく世界トップです。

そして我々靴磨き職人もまた世界トップの磨き技術を持っています。世界中の靴磨き職人が日本の靴磨き職人を常にチェックし技術や靴磨き道具についてフォロワーとなっている状況です、これも日本人特有のオタク気質が靴磨きの世界を深く掘り下げ広くしているんだと思います。

そんなオタク気質の日本で生まれた靴磨き道具の一つとして固形クリーナーがあります。

いままでのクリーナーと言えば“液体ローション”か“チューブ式クリーム”が主流でした。今でも外国製品はほとんどこの二つのどちらかだと思いますが、通常の汚れ&古いクリームを除去するだけでしたらこれでも大丈夫です。

ただしっかり鏡面磨きを施した靴には効果が薄く、膜になった油性ワックスを除去しきれないという商品が多いのです。逆に強力な液体のクリーナーは良く取れるのですが強すぎて銀面(革の表面)が荒れてしまうという事が多く起こります。そこで最近靴磨き好きやプロの間でメインで使われるのが“固形クリーナー”なのです。

色々と良い点はあるのですが、まず固形のペースト状なんで布に取りやすくつけ過ぎたりしないという使い易さが初心者にもお勧めできる点です。また革の表面に塗ってからなじませるようにふき取るとゴッソリと古いクリームやワックスを除去するのでその威力に一番びっくりすると思います。布が真っ黒になります(笑)

そして何より大切なのは革が痛まないという事。例えるならば女性のメイク落としみたいなもので、表面上で馴染ませてから除去するので革自体には負担がほとんどかからないのです。そして油分が多いので革を保護しながら汚れ落とし出来るので一生物の靴にはぜひおすすめです。

しかもしかも、このクリーナーの素晴らしいところは革製品全般にもかなり高い効果を発揮するという事。革を保護しながら汚れ落としをするという特性があるのでカバンや財布、ベルトやジャケットまで綺麗に汚れを落としてくれます。

ぜひお手持ちのカバンなど使われるととてもキレイになりますよ。これからくる春夏物の明るい色の革製品は汚れも目立つのでかなり重宝するはずです。

最後にひとつポイントですが、このクリーナーを使った後に少し油分が革に残る感じがあります。人によってはそれが気になって最後液体クリーナーでふき取る方もいらっしゃいますが個人的にはそのままで良いと思っています。

なぜならこの少し残った油分が革の保護になるからです。髪の毛のトリートメントを完全に流さないで少し残す感覚と近いですね。靴磨きは“過ぎたるは猶及ばざるが如し”という言葉がぴったり当てはまるのですが何事もやり過ぎない、すこし残しておくくらいが革にとっても良いんです。

ぜひみなさん、新年度に向けて靴磨き道具も見直してみてはいかがでしょうか。靴磨き大国ニッポン、ブラボー!!

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