「靴磨き職人探訪記」 part1 Mr,Tamon Hirahara(BLOOM shoe lounge)後編

新シリーズ「靴磨き職人探訪記」。世の中にはたくさんの素敵な靴磨き職人がいる!「"#新潟靴マニア"のハッシュタグでお馴染み、新潟の名店BLOOM shoeloungeオーナー兼靴磨き職人平原太門さん」後編をお送りします。

→「Shoeshiner's Explorations」part1 前編はこちら

・平原さんの考える靴磨きの魅力はなんですか?

シンプルに綺麗になるのが嬉しいというのが一番の魅力だと思いますが、僕が思うに男の根本的なところで靴が綺麗だと”自慢ができる”っていうのがあると思うんですよ(笑)男として言葉で自慢するのはかっこ悪いじゃないですか。

例えば新しい時計買っても自慢しないで気付かれるまで黙っていて気付かれると嬉しいみたいな。それと同じで靴が輝いていると黙って自慢できる。ここの満足感は男にとって大きいのではと。しかも靴磨きは気軽にできるし男の欲を満たしてくれる。

自己肯定感が高まるというと表現が硬くなるけど誇らしくなるという点は靴磨きの魅力ですよね。あと最近靴磨き職人も増えて自分の好きな靴磨き職人に磨いてもらうっていうのも楽しいですよね。

・平原さんの靴磨きのこだわりはなんですか?

「神は細部に宿る」って言いますが僕はとにかく手抜きはしないということにこだわっています。丁寧に細部まで磨くということ。そしてお客様がその靴をどういう風に仕上げたいのかをしっかりヒアリングすることも大切にしています。

アパレル時代の経験もあってかお客様にどんなシチュエーションで履くか、どんな洋服に合わせるのかも磨く際のポイントにしますね。あと何気に大事なのが「自分でお手入れできるか」それによってお渡しした後のアフターケアも変わるので磨き方にも反映させます。

考えてみたら学生時代のバーテンダーのときからお客様の想いを汲み取ってからおすすめのものを提供したり、お客様に合わせて接客をしたりするのが楽しくてもともと好きなのかもしれませんね。

・いままでに印象的だった靴やお客様はいらっしゃいますか?

そうですね~年に何度かいらっしゃるんですが、形見の靴を磨きにいらっしゃるお客様は印象に残りますね。磨いた靴は履くのではなく取っておくというお客様が多いのですが、こちらもとにかく綺麗に最大限の力を入れて磨きます。つい気持ちが入ってしまい知らず知らずに時間がかかってしまっています。色々な想いも一緒に磨いている感覚です。

そしてそれを持ってくるお客様も素敵ですよね。息子さんが持ってくることが多いですが、一番印象残っているのは亡くなったご主人の靴を磨きにきた女性のお客様。その靴で一家を養っていたという証を残そうと。感動しますよね。

・最後にBrift H製品で平原さんのおすすめ商品を教えてください!

ずばりミラクリ(THE CLEANER for MILLOR SHINE)です!もちろんTHE CREAMも良いけど世の中には良いクリームは他にもあります。でもミラクリは他に変わりがない。世の中のプロの靴磨き職人がみんな使ってますよね。しかもバッグのケアにも使えるから僕は女性にもお勧めしていますよ!

今回オンラインでインタビューをさせて頂きましたが1時間ノンストップで熱く語って頂いた平原さん。お客様の想いを汲みとりながら丁寧に磨いてくださる本物の紳士の靴磨き職人さんだと思いました。これをご覧になった皆様、ぜひ新潟にある店舗に平原さんを訪ねてみてはいかがでしょうか。

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