SUTOR MANTELLASSIと言えばソールが青い靴（貴族の血を表現する青らしいです）。ご存知の方も多いと思いますが一世風靡したイタリアブランドです。ソールがナチュラルでタグも布の織タグから推測するとこちらの靴はおそらくかなり古い靴で2000年前後のものだと思われます。シンプルなスリッポンなのですがよく見ると素晴らしい靴作りのディテールが多く、まず履き口からモカにかけて優雅に描かれた曲線。つま先ギリギリまでモカ縫いが伸ばされている仕様は他ではなかなか見ないデザインです。これによってロングノーズ感が出てエレガントな雰囲気になっています。また細かくて見えにくいのですが、モカ縫いの断面ギリギリにステッチが入っているのでモカの革が割れてしまうのを防いでいます。モカギリギリを縫う技術は素晴らしいです。ソールも薄く、土踏まず部分は絞りをかけていることによりグラマラスなコバの張り出しにもなっています。シンプルながら素晴らしい一足です。今はメインストリームではないブランドなので価格は高くありませんが靴としては超一級品です。ぜひゲットしてください。
注意事項
ソールはレザーヒールで交換済みです。中底が少しひび割れが起きていますので気になる方はフルソックを敷くのも良いかもしれません。靴全体はしっかり保湿していますが多少のスレなどあります。
素材：牛革
製造国：イタリア
付属品：なし
サイズ
ウィズE相当 / ソール全長28.8cm / ボールジョイント9.5cm / ヒールの積み上げの高さ（地面から）2.5cm
