「長谷川裕也の熱烈靴磨き道場」其の参

シリーズでお届けする「長谷川裕也の熱烈靴磨き道場」。第3回目は、靴磨きをする上での「全体の工程」について。長谷川裕也が熱く語ります。

皆さんこんにちは!外を歩けばどこからか金木犀の香りが漂ってきて秋本番を感じる今日この頃、みなさん靴磨いてますか?押忍!!今回の熱烈靴磨き道場では細かく靴磨きの工程について指導に入る前に靴磨き全体の工程についてお話しします。靴磨きは大きく分けて3工程、細かく分けて16工程から成り立っています。この道場ではすべて詳しくお話ししていきますが大きな流れをまず頭に入れてから細分化していきましょう。

1,汚れ落とし(クリーナー)
2,栄養補給(クリーム)
3,艶出し(ワックス)

よく靴磨きは女性のお化粧と一緒なんですよ。なんてお話しするのですが、元々は動物の皮膚であったレザーをケアするのは人間のスキンケアとはそんなに違わないのです。

大きな違いはレザーはもう生きた肌のように新陳代謝をしないために定期的な栄養補給をしてあげないとひび割れしてしまうということです。そしてカビが生えたりシミになったりと過ごしてきた環境がそのまま跡に残っていきます。常に清潔にしておかないと汚れがそのまま革に様々な悪影響を及ぼしてしまうので汚れ落としから始めます。

そして日々少しづつ革は「乾燥→硬化」をしています。例えるならばタイヤの空気が少しずつ抜けていくようなもので見た目には分からなくても革は常に硬化をしていくのです、その進行を抑え潤った生きていた頃のような柔軟さを保つために栄養補給が大切なのです。長く履いていくにはここがどれだけしっかりできているかが肝です。

そして最後は艶出し、お化粧で言う”メイクアップ”です。靴に艶を与えるだけではなくワックス(蝋)の膜が革の表面に塗布されることで水を弾くようになるのでシミになりにくい状態になります。また保護膜の役割にもなるので靴をぶつけたりしたときにワックスの膜がまず剝がれるので靴自体には傷がつきづらくなります。

これに助けられた靴好きがどれだけいたか。。。。そして何より美しく輝くことで靴が最大限魅力的に見えるようになります。これこそ靴磨きの真骨頂であり、最大の楽しみですね。この3大工程をこれから16工程に分けてじっくり指導していきますので其の肆もお楽しみに!押忍押忍押忍!!

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