【New Arrived】Brift H GUARANTEED SHOES
Brift Hの職人が一足ずつ検品し適切なケアや修理などメンテナンスを施してから販売をしている認定中古靴”Brift H GUARANTEED SHOES”に、新作の2足が入りましたので靴の小話も含めご紹介いたします。
私たちBrift Hは靴磨き、靴修理の職人集団です。
世の中に存在する革靴の寿命を伸ばし、美しく磨き上げ、新たな息吹を与えることに喜びを感じて日々精進しております。
革靴の魅力というのは”育てる”ことにあると思っております。
新品の革靴はもちろんとっても魅力的ですが、履き込み磨き込まれ味が出てきた革靴の魅力には到底かないません。
それは若いアイドルのキラキラした格好良さに対して、歳を重ねて渋さと独特のオーラを纏った俳優のような違いかもしれません。どちらも魅力的であるのは変わりないですが革靴のエイジングは小僧にはない大人のかっこよさを持つ人。役所広司のような、真田広之のような、ブラッドピットのようなものだと思います。
今回はそんな中古靴と呼んでしまっては惜しい、カッコ良すぎる素晴らしい靴2足をご紹介します。
JOHN LOBBのLOPEZと言ったら革靴好きであれば誰もが憧れるローファーです。こちらは推定30年ほど前のもので、まだJohn Lobbが自社工場を構える前のLOPEZです。
手書きで「9005 6 1/2E 310 LOPEZ」と書かれていますね。この頃はCROCKETT&JONESが作っていた時代です。靴好きの方ならご存知だと思いますが自社工場を構える前はC&J製がほとんどでした。最上級ラインはBONORAという今はなきイタリアの素晴らしいシューメーカーが作っていました。またコテージラインというカジュアルなラインはPARABOOTが作っていたんですよね
現行のLOPEZももちろん素晴らしいのですが、この頃のものはオーラが違うというか…言葉だと表現できない重厚感があるのです。革も質も抜群で肉厚感と表面のきめ細かさが尋常ではありません。革の違いが一番の違いだと思います。
Brift H認定中古靴は検品をして修理が必要な部分は靴にあった方法で直しています。こちらはつま先とカカトが消耗していたので修理を施しています。
つま先はすり減った部分をレザーで補強。その上でスチールを装着しています。グッドイヤー製法の靴はソールが硬いためにつま先の減りが早いのでスチールを装着するのが定番です。かなりソール自体は柔らかくなっているはずですが安心して履けるようにこの修理を行いました。
カカトもすり減ったいたので交換済みです。少しマニアックですが、この頃のJOHN LOBBはDOVEテイル型という鍵型のヒールパーツを使用していたのでこちらも同パーツを使用しております。
全体に傷などもなく、この年代のJOHN LOBBとしては奇跡と言っても良いエイジングされた逸足なのでサイズが合う方は心からお勧めいたします。
革靴好きの憧れブランドといえばEDWARD GREEN。こちらはセミスクエアが美しい888ラストの靴です。サイズはこちらも6 1/2Eと前述のJOHN LOBと同じサイズですが全オーナーは全く別の方です。
インソックの旧ロゴから推測するとおそらく10年〜15年前くらいに製造されたものだと思うのでヴィンテージとは言えませんが革も元気で人間で言うと20代後半くらいの雰囲気でしょうか。まだ味が出る前なのでこれからのエイジングがまだまだ楽しみな状態です。
履きジワも綺麗に入っています。個人的には黒のプレーントゥというのは男ならぜひ持っていていただきたい一足です。一般的にフォーマル靴と言えばストレートチップが挙げられますが、黒のプレーントゥはエナメルやオペラパンプスを除くと最もフォーマルな一足です。
つま先にキャップが付いているというのは補強の為なので外で履くことが想定されたデザインなのですが、こちらのプレーントゥはつま先の補強をしていない=室内履きの靴。ということになるのでストレートチップよりもフォーマル度が高いのです。
ソールも必要な修理を施しております。ソリッドにオールブラック仕様です。カカトはレザーヒールで交換し、前半分はラバーを装着しています。フォーマルとはいえビジネスシーンで沢山履いていただきたいのでこの仕様にしました。
また嬉しいのが純正のシューツリーがついているという事。木型にあったシューツリーを装着しているか否かで靴の未来はかなり変わってきます。特にEDWARD GREENのようなラストにこだわりが強いメーカーの靴には純正が嬉しいですね。
この2足以外にも私たちが一足ずつ丁寧に手を加えた靴たちが沢山ありますのでぜひ” GUARANTEED SHOES”をご覧ください。
最後に、お買い上げの方にはその靴を半年間の無料で磨ける”アフターケアチケット”もついています。ぜひそちらもご活用いただけますと幸いです。