「Brift H 製品通信」Brift Hオリジナルのシューツリー
愛靴の為には切っても切り離せない、こだわりたいアイテムの一つがシューツリー。この度復活しましたので全貌をご紹介いたします!
靴の型崩れを防ぎ買った時の形状を長く保つためにあるのがシューキーパーことシューツリーです。読んで字のごとくSHOE TREEですので木材で出来たものを言います。木材なので靴の中の湿気を吸い呼吸することで靴内部の状態も良くしています。
靴を作る際に木型(ラスト)に革を釣り込むことで平面だった革が立体になり足を包み込む形になります、その出来上がった時の美しい形を出来る限り長く保たせるもの、それがシューツリーなのです。
よく「スーツで言うハンガーみたいなものです」なんていう事があるのですが、スーツもハンガーがないとシワだらけになってしまいますしそもそも合っていないハンガーを使うと変なところがシワになったり変な跡がついたりしますよね。
それと一緒で靴もシューツリーを装着しないと靴底が反りあがってきて履きシワが深く入りゆくゆくはそこからひび割れが起きます。靴の形も歪んできて買った頃のシャキッとした感じがどこへやら。。。。という感じになります。
Brift Hでは長らくオリジナルシューツリーとして販売をしてきましたが、今までのシューツリーの形をそのままにオリジナルシューツリーとして復活しました。
某有名シューメーカーや誰もが知るラグジュアリーブランドのシューツリーを手掛ける工場に依頼しBrift Hシューツリーとして200セットオーダーを作成しました。
コンタクトを取り始めてからサンプル作成、品質確認をして発注、到着まで1年以上の時を経てやっと完成した愛情たっぷりのシューツリーです。
特徴としてはシダー(杉)を使用し無垢仕上げです。ニスを塗らない事で高い吸湿性を出しています。またシダー独特の香りがとても良く、天然の抗菌、防虫効果もあるのでシューツリーに最適な木材で製作しています。
フォルムは多くの靴に合わせられるように癖のない形にしています。良い意味で個性がない形とも言えます。色々な靴に合うように甲の部分は控えめに抑えており踵周りも小さくコンパクトなので靴に負担をかけません。
時々カカト廻りが大きいシューツリーなどいれると靴の踵が大きくなってしまいカパカパになってしまうこともあります。そういった靴への負担や変化を出来る限りさせず、かつキチンとシワを伸ばして靴が美しく保てるように設計しています。
またヴァンプ部分にもバネが入っているため、ウィズが狭いものでも入りますしウィズが広いものにもキチッと広げてシワを伸ばします。
2段バネ式のシューツリーにすることで多くの種類の靴に対応できるようになっています。地味ですが大切なポイントです。
そして最後に鈍く光るBrift Hの真鍮プレート。こちらは一度錆加工を施し、その後ひとつひとつ磨いて装着しています。
一度錆加工させることで黄色味が強い真鍮が青味を帯びて雰囲気の良いヴィンテージ感が出てくるのです。自分たちで研磨をすることで愛情をより注入しています。
一点一点微妙に違うのですがそこはお手製という事でご容赦ください。
もしお持ちの靴でシューツリーがない場合はぜひ入れてあげてください、もしご自身の靴との相性を実際に確かめたい方はBrift H各店にてお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。